交渉人真下正義

キタ━━━━━━━━━━━━\(≧∇≦)/━━━━━━━━━━━━ !!!
正直言って序盤〜中盤くらいまでは本家の踊る大捜査線を越える勢いだった(爆。
キャスト最高だし、演出・脚本・展開のテンポも良かった。
主人公の青島とすみれさんが居なくても全く物足りなさなどは感じなかった。



ただ…やっぱ映画評論家(自称)としては色々とツッコミどころが満載で…。



まず、最後のクライマックスで個人的に納得行かない。
犯人と肉声が一致した人物を突き止めたものの、なんと過去に交通事故で死んでいた…。
ではこの犯人は誰なのか?もしかして幽霊だったのか?という謎があって、
個人的には、『実は双子が居て、警察に殺された兄の復讐とかいう動機でクルのかな?』と、予想したけど、結局、犯人死んじゃって、謎のまま終わっちゃうし。あの辺が手抜きっぽい。ていうか、気になって気になってしょうがない。




で、ネゴシエーターっていうのは事件解決すればいいってもんじゃなくて、やっぱ犯人を改心させて、自首させないと…。誰も犠牲者を出さずに、血を流さずに、事件解決するのが交渉人の使命だから。最後犯人死んだら意味ないでしょ。真下さんはプロのネゴシエーターなんだから、そこは何とかして欲しかった。
これじゃあ探偵漫画の金田一やコナンと同じで、追い詰められた犯人が結局自殺して終わるというチープなオチ。どうも安っぽくて、そこがイクナイね。踊るらしくない。一体犯人は何のためにこれほどのテロを起こしたのか謎。動機が謎。




あと、犯人がどうして真下の彼女の事を知っていたのかとか、どうしてあの日にコンサートに行くと知っていたのかとか、謎が多い。でも結局謎のままで終わった。これも全部犯人が死んじゃったから。やっぱそこらへん手抜きし過ぎなんじゃないか?…と感じてしまう。




あと、富豪刑事に出てたヤクザ刑事キタ━━━━━━\(≧∇≦)/━━━━━━ !!!なんだけど、活躍したのかしてないのかよくわからない…。いい味出してたのに…そこが勿体無い。もっと徹底的に活躍する場面が欲しかった。俺はこのヤクザ刑事大好きだからもっと期待してた。何か声と態度がデカイだけで、あまり重要性がなかった気がする。
例えば、このヤクザ刑事が真下正義をかばって銃で撃たれるとか、そういうのを期待してしまっただけに少し物足りなかった。




あと、200万人の人質がかかってるというテロの恐怖や、緊張感がイマイチ出てなかった。あまりにも恐怖感を出すと問題になっちゃうけど、この作品は少し能天気すぎる感じがした。最後の方で、実は犯人の狙いはコンサート会場だったと分かったあたりから緊張が走ったけど。真下が恋人を助けられるか?というところとか良かったのに。で、やっぱ犯人にリアルさが足りなかったというか、現実味が帯びてなかった感があった。結局最後は死んじゃって終りだしねぇ…。もう少し動機とか、どうして犯人がこんなに異常な犯行を起こそうと思ったのかなどを表現して欲しかった。
異常な地下鉄オタクだからっていう理由だけで、自己顕示欲を満たすために、こんなテロ起こすだろうか?それはさすがに有り得ねぇべや…(苦笑。




でも何だかんだでとても面白かった作品。
容疑者室井慎次も楽しみ(・∀・)。